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2017/09/08
みなさん、こんにちは!
前回に引き続き、「電力抑制」についてご説明します。
電圧が高いことが原因でパワーコンディショナーによる電力抑制がかかってしまい、発電量が減ってしまう。その結果、売電する電気の量が減り、売電収入も少なくなってしまう!というものでした。
そして電圧が高くなる原因として「電線内の電圧が高い場合」と「自宅内の電圧が高い場合」の2つが挙げられました。
電圧抑制の原因が自宅の太陽光発電の設備の配線にある場合もあります。
配線ケーブルが大きいと、それに伴い電圧も高くなります。
抵抗は配線ケーブルが細く長くなるほど大きくなります。
自宅内の配線と電力会社の電線の配線との接続点に問題がなくても、パワーコンディショナーまでの配線で電圧が上がってしまい、電圧抑制機能が本来より早く働いてしまうことがあるかもしれません。
その対策として電力会社やメーカーではパワーコンディショナーの出力端と売電用のメーター、つまり売電をする際、電気を引き込むための電線を接続するところの2箇所で電圧を計測するように勧めています。この2箇所での電圧差が2Vを超える場合には自宅内の配線を見直した方が良いでしょう。
配線を見直した結果、自宅内の配線に問題が見つかった場合、配線ケーブルをより太くて、短いものにすることで電圧上昇を抑えることができます。
配線が無駄に巻いてあったりするような施工が施されていると、それだけで電圧上昇を引き起こしてしまいます。
これらを解消すれば、パワーコンディショナーが正常に作動し、自宅内の電圧が高いことが原因で、電圧抑制になってしまうことはありません。
電圧抑制という現象が起こることが分かっていても、電圧抑制が起こっていることにどのようにして気づいたらよいのでしょうか?
そんなときは、まずパワーコンディショナーの表示ランプやエラー表示を確認しましょう。
性能が良いものであれば、電力抑制の発生時間も表示されているものもあります。状況を確認して問題が起きていないか確かめましょう。
電圧抑制は知らないうちに起きてしまっているかもしれません。小さなことかもしれませんが、この先何十年にわたって太陽光発電を続けていくのであれば、日々の積み重ねで大きな損をしてしまうことになります。
太陽光発電を行っている地域の環境や、地域の電力会社も影響しているため、問題解決には少し手間がかかってしまうかもしれませんが、まずは状況を確認して、改善に向けて対策をしたほうが良いでしょう。